理想的な口腔機能を獲得して、それを数値で表すとして最大値が10だとします。
歯の質、唾液の質、量、獲得したかみ合わせなどがあり、
生活リズム、食生活と口腔の衛生状態、喫煙か非喫煙などといった
様々な生活環境があり
むし歯や歯周病になり切削、神経の除去、抜歯などが必要になれば
その獲得したものから引いていかねばならないわけです。
10から少しづつ少しづつ引いていくわけですから、
補う治療をしたとしても、徐々に口腔機能を失っていくことになります。
補う範囲がわずかであればいいのですが
最初は埋めるだけであったのが、神経の除去になり、
被せることになり、抜くことになり、入れ歯になり・・・
失う範囲が小さいうちは口腔機能の低下を自覚しないと思いますが、
範囲が大きくなってくると口腔機能の低下を急激に感じると思います。
もともと理想的な口腔機能を獲得している方は非常に少ないと思います。
理想値が10だとして、実際に獲得したのは9だったり、7だったり、
個体によって差があると思います。
そして現代において、それを維持できる人がどれほどいるのか?ですが、
非常に難しい問題です。