「歯周炎」と「糖尿病」はつながりがあります。
現代社会の食生活において糖を摂らずにいることは難しいと思います。
う蝕が少なくなってきたとはいえ
個体差もありますが、糖を摂り、口腔内清掃が不良であれば幼児から若年層の段階で
歯肉は腫れ、出血傾向になり「歯肉炎」がみられます。
また「う蝕」もみられます。
多くの方は自覚症状に乏しいまま年齢を重ね
「歯肉炎」から「歯周炎」に移行していき、
むし歯や歯周炎により歯が失われ、徐々に口腔機能が低下していきます。
主に2型糖尿病については、個体差もありますが、糖の過剰摂取により、
食後高血糖となり、続けば糖尿病へと移行しやすくなります。
自覚症状に乏しい糖尿病ですが、合併症を引き起こすと大変です。
中年以降の糖尿病の方の口腔内を見ると、
口腔内清掃状態は不良で、歯肉は腫れ、出血し、
周囲の骨は低下していることがほとんど。「歯周炎」です。
「糖尿病」があると「歯周炎」は増悪していきますし、
口腔乾燥も見られるため「う蝕」も増加します。
「歯周炎」と「糖尿病」の始まりは糖の摂取、生活習慣の面で共通項があります。
歯周炎も糖尿病も初期の段階では自覚症状に乏しく、
症状が強く出てからではコントロールが難しくなることもあります。
早い段階で生活習慣を見直し、糖の摂取をコントロールし、
口腔内の清掃状態を良好にすることが、
ひいては全身の健康につながっていくと思います。
口腔から始まっているといっても過言ではありません。
山形県 米沢市 笹生歯科医院 院長 Kazuyoshiでした。