
連休明けは割と電話が立て続けになるのですが
今日はそんなこともなく。

ドラえもんで「もしもボックス」という秘密道具があります。
「もしも○○な世界だったら!」
今、自分がこの道具を使えるとしたら
なんて言おうか。
学生の頃、歯学部なのになぜ理工学を学ばなければいけないのか
深く理解していませんでした。
つまりこういうことです。
歯を補うものは人工物。
異物を合着、接着させるなら物性が近いほうが安定しやすい。
そういうことです。
口腔内は唾液にさらされていますし、飲食による温度変化があります。
歯は膨張収縮するわけです。
また歯は咬合力を受けるため歪が生じます。
そういうのを知るための基礎ですね。
今の学生さんはどういうことを学んでいるのでしょうか。
20年も違えば、ずいぶんと違っていそうです。
歯科医院のスタイルというか、姿勢というか、カラーというか
それぞれの診療方針や雰囲気があると思います。
先生が面白い、明るい、さわやか、優しい。
スタッフさんが親切だ。丁寧だ。親身になってくれる。
そういうのも大事ですね。
ちなみに自分は厳しくて融通がききません。
基礎疾患に糖尿病を持っている方に共通しているのは
口腔内の清掃状況がよくなく、
歯肉の腫れがあり、むし歯もあるということ。
背景には生活習慣も関連していると思いますが
似た口腔内環境を子供たちにみることがよくあります。
年齢を重ねたときにどうなっていくのかが心配です。
今月初めに、例年より2ヵ月遅れて学校の歯科健診を行いました。
なんとな~くですが、
例年より歯牙にくっついている歯垢が多く
歯肉の腫れも目立っていたような気がしますし、
むし歯も多かったように思います。
生活習慣は身体に現れます。
口腔内の病気は、症状が出るにはかなりの時間差で現れますから心配ですね。
岩手で勤務していたころは必死すぎてそれどころではありませんでしたが
地元に戻り、医院をリニューアルし、
自分で医院をやってみると
雇われている時とは全く違うと感じるのは
開業した歯科医師なら誰しもわかることかと思います。
それと、振り返ってみると
スタッフを育てよう、活かそうと思っていましたが
実は俺、スタッフに育てられていて、活かされている・・・
誰も彼もが互いに活かし合っているってことなんですね。
今日は笹生歯科医院リニューアルして丸13年です。
自分が米沢に帰ってきて15年。
随分と時が経ちました。