山肌には雪がちらほら見られるようになってきました。
平地に雪が降りだすのも間もなくですね。
どんな人でも年齢と共に身体は変わっていきます。
口の中もそうです。
獲得した咬み合わせや骨格にもよりますが、
永久歯列が萌えそろい、20、30,40、50、と年齢を重ね
加齢変化の範囲でも歯は動き、すり減ります。
咬む力が強いタイプの方はかなり歯がすり減りますし、割れることがあります。
目に見えないような微細な亀裂が出来、
そこからむし歯が進行することもあります。
咬む力が弱い方もすり減りはしますが、前述の方ほどではありません。
咬む力、骨格も口腔内を維持していくのに大きく関わっているのです。
月曜がスタートし今週も始まった!と思ったら
今日は祝日でした。
昨日の午後の診療始まってからそれに気がつきました。
気持ちが先走っていましたね。
どんな人でも年齢と共に身体の機能が低下していきます。
口の中もそうです。
唾液の分泌量の低下。
舌の動きや口腔周囲筋の動きの低下。
すると、今まで口腔内衛生状態が不良であっても
問題がないように思っていたものが
口腔の機能が低下していくことでバランスが崩れ
歯や歯肉に問題が現れてきます。
ですので、口の中をきれいにする習慣があり、衛生状態が良好な方のほうが
やはり問題はでにくいです。
同じ説明をしても人によって解釈が違い
受け止め方、捉え方が随分と異なることがあり、
こちらが伝えたい事実とは違っている場合があります。
捉え方が違うと話がどうも咬み合わない・・・
話にしろ歯並びにしろ、
きちんと咬みあ合っていないと上手くいかないものです。
これも治療していて感じることですが、
舌の力と口の周囲の筋の力バランスがとれている方は
歯並びが良く、咬み合わせが良く、口腔内衛生状態も良い傾向にあります。
逆に舌の力が強すぎたり、口腔周囲筋の緊張が強すぎたり、
なんらかの悪習癖があると思える方の場合は
開咬(かいこう)といって、前歯でうまく咬めない咬み合わせであったり
歯列がV字で、前歯が重なり合い並びが良くなく、口腔内衛生状態も不良で
むし歯もあり、歯ぐきの腫れもみられる傾向にあります。
舌や口の周囲の筋肉のバランスが大きく関わっていると考えられます。
また、舌や口の周囲の筋肉は食物を飲み込む際にも重要な働きをしています。
なが~~い目でみるとこういった舌や口の周囲の筋肉の
バランスがとれている方が有利なんだなと感じさせられます。
なかなか自身で気がつくことは難しく、
また、指摘されても認識しにくく、
そして改善するということが難しい困った問題です。
年齢を重ねたときに口腔内の状態に差がつく要因の1つなのですけどね。
山形県 米沢市 笹生歯科医院 院長 Kazuyoshiでした。