きっかけ

タバコを吸わないほうがお口の中の健康のためによいのは周知の事実です。

歯科医師なって四半世紀たちますが、タバコを吸っている方で

歯がたくさん残っており、お口の中が健康である。

という方を今まで見たことがないのです。

若いうちは気になる症状はそれほど出ないかもしれませんが

ですが、40、50、と年齢を重ねていくとそれは如実にあらわれてきます。

お口の中だけの問題でもないですし

何かをきっかけに禁煙できるといいのですけどね。

素朴な疑問

「歯科医師はむし歯にならないのか?」

たま~に聞かれます。

結論から言えば、歯科医師でもむし歯になることはありますし、

歯周病になることもあります。

ただ、一般の方と比べて違うとすれば

むし歯予防、歯周病予防のためには何をするとよいのかよく知っていて

それを実践している方が多いという点でしょう。

1.正しく適切に歯を磨くこと

2.生活習慣を整えること

3.タバコを吸わないこと

4.歯並び・咬み合わせがよい方が有利であること

高校生以降も注意

12歳児のむし歯の数は年々減少傾向にあるという統計が出ています。

一方で、高校生以降はむし歯が増えていくという統計があります。

令和6年度学校保健統計調査より作図

むし歯が減っていく傾向にある時期と、増えていく傾向にある時期があるのです。

中学生の頃までは定期的に歯科受診し予防に取り組む機会もあると思いますが

それ以降は足が遠のき、生活習慣も変化していくためでしょう。

高校卒業も迫ってきたころに歯科受診してみたら

神経に到達するような深いむし歯が数か所みつかった・・・

なんていうことがまぁまぁあります。

定期的に歯科受診してお口の中をチェックする習慣を作っておくことが大切です。

習慣づけ

年齢が低いお子さんの場合、どうしても歯磨きを嫌がってしまうことがあります。

そのため保護者の方が仕上げ磨きを行わなかったり

行っても適切に磨けていなかったりして

正しい歯みがき習慣を得られないと

6、7歳と年齢があがってきたときにも歯磨きが苦手で、

衛生状態も良好ではないままになってしまいます。

どうしても嫌がることもありますが、

お子さんの成長に合わせ正しく適切に仕上げ磨きを継続しておくことが大切です。

はじめは嫌がっていても徐々に嫌がらなくなっていきます。

仕上げ磨きを根気よく続けましょう。

しないわけにはいかない

ワークライフバランス。

WorkとLifeが天秤にかかるのではなく、

Lifeの中にWorkがある。

どっちを大事にするか?ではないのだと思います。

Lifeの中のWorkの比重をどうするか。

20代でのWorkの比重。

30代でのWorkの比重。

40代でのWorkの比重。

50代・・・ 

人それぞれ、時代でそれぞれで、取り組み方も考え方もみんな違う。

ただ、人生においてWorkをしないわけにはいかないのです。

それぞれのLifeを過ごすために、今朝も正しく適切に歯を磨いてスタート!

もしかして

慢性的に鼻炎があって鼻づまりがずっと続いていると

口で呼吸する「口呼吸」になります。

すると口の中は乾燥しやすくなり唾液の潤いが失われるため

歯肉の炎症の原因となり、むし歯にもなりやすくなります。

ですので、鼻炎を改善することも重要なのです。

もしかして「口呼吸」になっていませんか?

意外と自分が「口呼吸」になっていることに気がつかない方も多いのです。

タイミング

歯を多数失った際には

状況によっては入れ歯の使用が必要になることがあります。

その際に、まだ困っていないからといった理由などで

使用せずにいると、年齢を重ねより多くの歯を失い

いざ「入れ歯を使いたい」「作りたい」となった時に

入れ歯を使うことが困難なお口の中の状態であったり

義歯を使うことに適応できなくなっていたりすることがあります。

タイミングを逃さないことが大切です。

こういった咬み合わせ

こういった咬み合わせ、小学校高学年~中高校生の時期からよく見かけます。

前歯だけみると歯並び・咬み合わせに問題ないように見えますが

実は奥歯がすれ違った咬み合わせになっています。

こういう咬み合わせだと歯が痛くなることがあります。

小中高校生くらいの頃は不定期に違和感(時に強い痛み)を訴えるくらいですが

年齢を重ね、中高年以降になると、痛みの程度や頻度が増し

いずれ抜歯につながる傾向にあります。

あとから改善しようとすると厄介なので、早期に改善しておいた方が有利なのです。

例えば

お口の中の衛生状態が良好であることは重要なことなのですが

歯並び・咬み合わせも歯を長く保つために重要な要素です。

例えば

上の前歯の歯と歯の間で下の前歯が挟み込まれるような歯並び・咬み合わせの場合

このまま年齢を重ねていくと、中年以降くらいに

上の歯が前後に開き抜歯につながる変化がでる恐れがあります。

また奥歯でこのような咬み合わせのすれ違いが起きていた場合

上の奥歯は外側に倒れこみ、下の歯は内側に倒れこみ

やがて抜歯につながることがほとんどです。

一見、それほど気にならないような些細に思える歯並び・噛み合わせの問題が

年齢を重ねてくると大きな問題につながってくるのです。

些細な問題は早めに解決しておいた方がよいのです。