お口の中の衛生状態を良好にする。
といっても、
お口の中が良好なのか、良好ではないのか
ご自分で正しく判断することは難しいです。
症状が表れにくいのがお口の中の病気。
ご自身での判断ではなく、
歯科医院での診断が重要です。
困ったことにお口の中の衛生状態が不良であっても、
生活習慣の中でそれが当たり前になっていると
不良であることにご自身では気がつかないのです。
そしてむし歯や歯肉炎・歯周炎は生活習慣にもとづく慢性的な病気であるため
状態が徐々に悪くなっていることに気がつかない、気がつきにくい、
命には深くかかわることが少ないと考えられているため
痛みが出ても一時的に痛みが消えることもあり
「大丈夫だろう」「治った」と思ってしまう。
そういったことを繰り返しているうちに
複数個所が急に取れたり、激烈な痛みになったり、
食事がままならなくなったり、生活に支障をきたすようになるのです。
そうなってからでは治療の選択肢が減り、出来ることも限られ、
治療後の経過も悪くなり、度重なる治療が必要になってしまいます。
まずは、ご自身の口腔内環境を知り、気がつくこと、
そして早い段階で予防に取り組み、状況によっては早期治療することが大切です。
もともとの天然の歯ですら
お口の中の衛生状態により、むし歯になり歯を失ったり
咬む力によって歯が割れて抜くことになったり
歯周病により歯を失ったりするのですから
衛生状態が十分でなく、咬み合わせに問題があれば
人工的に補ったもの、いわゆる銀歯や入れ歯が壊れないわけはないのです。
ですので、大切なのは最初から予防に取り組んで,
むし歯にしないこと、歯肉炎にならないこと。
もしむし歯になってしまってしまっても詰める・かぶせるで「終わり」ではなく、
歯ぐきの治療で歯石除去したら「終わり」ではなく、
治療した状態を維持できるように正しく適切な歯みがきを身につけ、
定期的に歯科でお口の中をメンテナンスすることが大切です。