見えないところ

人間、隠れて見えていないところは

自分の理想のようになっていると思い込むというか、

自分の都合のいいように補正するんですよね。

マスクをした男女の顔・・・自分の都合のいいように、理想のように見えませんか?

 

そうそう、夫婦もそう。価値観が似ている、近い、同じだと思って

パートナーとなる道へと歩みだすのだと思いますが

共に生活をするようになると今まで見えていたところ以外に

隠れて見えていなかった部分が見えてくるわけです。

この見えていなかった部分は

「きっとこうだろう」「きっとああでしょう」と

それぞれ自分の理想を互いに勝手に思い描いているのだと思います。

しかし現実にはそうではないことが多い。たぶん。え?違いますか?

何を言いたいかというと、

見えていない部分が大事だってことです。

口腔内も見えているところばかりを気にするのではなく、

見えていないところに気を配ることが大切です。

山形県 米沢市 笹生歯科医院 院長 Kazuyoshiでした。

歯科医師が思う

歯科医師として理想的と考える口腔内・顔貌があります。

12歳から13歳ごろ、第二大臼歯が生えてきた時点を一つの目安として、

 

歯がきれいに並び、歯列は楕円形を描く。

第一大臼歯と犬歯、中切歯の位置関係がよく、咬み合わせがしっかりしている。

歯の表面には歯垢の付着がなく、歯肉は引き締まりきれいなピンク色。

鼻呼吸が得られ、口唇がリラックスして閉じられている。

舌はリラックスした状態で口蓋(上あご)にペタッとついている。

口の周囲の筋肉の緊張が強すぎず、弱すぎず、ちょうどいい柔らさ。

顔貌は面長でもなく、小顔すぎず、骨格的にほっそり、がっちりしすぎない顔立ち。

他に何があるだろう。

 

骨格的にはここからさらに発育が進みますね。

山形県 米沢市 笹生歯科医院 院長 kazuyoshiでした。

理工

学生の頃、歯学部なのになぜ理工学を学ばなければいけないのか

深く理解していませんでした。

つまりこういうことです。

 

歯を補うものは人工物。

異物を合着、接着させるなら物性が近いほうが安定しやすい。

そういうことです。

口腔内は唾液にさらされていますし、飲食による温度変化があります。

歯は膨張収縮するわけです。

また歯は咬合力を受けるため歪が生じます。

 

そういうのを知るための基礎ですね。

今の学生さんはどういうことを学んでいるのでしょうか。

20年も違えば、ずいぶんと違っていそうです。

山形県 米沢市 笹生歯科医院 院長 Kazuyoshiでした。

なんとなく

今月初めに、例年より2ヵ月遅れて学校の歯科健診を行いました。

なんとな~くですが、

例年より歯牙にくっついている歯垢が多く

歯肉の腫れも目立っていたような気がしますし、

むし歯も多かったように思います。

 

生活習慣は身体に現れます。

口腔内の病気は、症状が出るにはかなりの時間差で現れますから心配ですね。

山形県 米沢市 笹生歯科医院 院長 kazuyoshiでした。

まだまだ浅い

随分と経験を得てきたなぁ~と思っても、

まだまだその本質の入り口にやっと立ったばかりなのだと

気がつくことがあります。

まだまだ浅い。

まだ見ぬ領域がありすぎる。

 

知らないから恐い。

知らないから恐くない。

知り始めたら恐い。

ちゃんと知っていれば恐くない。

 

知らないから面白さがわからない。

知り始めたら面白くなる。

知りすぎて面白くなくなる。でも面白い。

 

知れば知るほど、深く、つながり、広がっていく。

山形県 米沢市 笹生歯科医院 院長 kazuyoshiでした。

事実

年齢を言った時に「若いね」と言われると嬉しいような悲しいような。

そんな気持、なんとなく分かるようになりました。

体内年齢が29歳と表示されようとも今年45歳になるのは事実です。

 

自分が20代の時に40歳以上の患者さんを治療していた時と

45歳になろうとする自分が40歳以上の方を治療する今とでは

治療に対する考え方がずいぶんと変わったように思います。

山形県 米沢市 笹生歯科医院 院長 kazuyoshiでした。

有効

口腔内をきれいにしてみて状況を把握し

積極的な治療の介入が必要であった場合

いわゆるむし歯や歯ぐきの治療になると、

口腔内の状況によっては年単位で時間がかかることもあります。

そうなると負担が大きいですから、

日々きれいにし環境を整えておくということがとても有効なのです。

そうすると仮にむし歯があったとしても、経過観察で済んだり

通院回数が少なく終わる傾向にあります。

山形県 米沢市 笹生歯科医院 院長 kazuyoshiでした。

まぁ いいや 

私はそれほど大変ではなかったですが

なんにせよ胃カメラ・大腸カメラを使用しての検査も簡単ではないです。

普段見えないところをきれいにしてみるので、

なにかあればすぐ分かりますから、非常に有効ですね。

 

口腔内は普段自分で見えているからなのか、

歯垢がたくさんついていても

むし歯があっても、歯ぐきが腫れていても、出血していても

困っていないからなのか、そのままにしている方が見受けられます。

もし、口の中を自分でも見ることが出来なかったとしたら?

 

口腔内検査をしてきれいにしてはじめて自分の口の中を目にし

むし歯を目にし、歯ぐきが腫れ、出血しているのを見たとしたらどうでしょう。

これはまずい・・・と思うのではないでしょうか。

 

普段からむし歯が見えて、歯ぐきも腫れていて、歯ブラシで出血もするけど、

「痛くないからまぁいいや」・・・ではないのです。

山形県 米沢市 笹生歯科医院 院長 kazuyoshiでした。

難易度が高い

胃カメラは今まで鼻と口からと何度かしてもらってきましたが

遂にというかなんというか、先月、大腸内視鏡検査を経験しました。

「大変だよ~ つらいよ~」と周りに言われましたけど、

そうでもなかったと思います(個人の感想です)

 

さて、胃カメラも前日から食事制限をし、胃を空っぽにして検査しますが、

当然大腸カメラも腸を空っぽにしてキレイにしてみないとわからないわけです。

無症状であっても、キレイにしてみることで、

問題ないのか、あるのか。

潰瘍やポリープの存在がより分かりやすいわけです。

 

口腔内も同様です。

食事制限とまではいきませんが、キレイにしてみないことにはわからないのです。

一見きれいに見えても、実際にはそうではありませんので

歯垢や、歯石を除去しキレイにして確認することが重要です。

そうすることでむし歯がみつかることもあります。

その場合、程度によっては経過観察でしょうし、

リスクがあるようなら積極的な治療になることもあります。

 

口腔内をキレイにするには、歯科医師、歯科衛生士の手技により、

歯垢、歯石の除去を除去しなければなりませんので、

やはり非常に難易度の高いことをしているのだと改めて感じました。

山形県 米沢市 笹生歯科医院 院長 Kazuyoshiでした。

何回も出来ない

美容室に行く・・・

こと男の私には縁遠いですが

近年は男性も美容室で髪をカットしに行きますよね。

美容室でおしゃれに髪をカットする。

ヘアスタイルというのは自由度が高く

おしゃれに変えられるし、新しい自分になる感じがします。

 

それに比べ

歯科治療は不可逆的な治療ですから、そうそう何度も被せ直すことは出来ません。

発育過程を経て獲得した口腔機能は

日を重ねていくごとに経年的に変化し続ける。

そこに手を加えて新しく変えるというのは無理があり限界がある。

簡単じゃないですね。

山形県 米沢市 笹生歯科医院 院長 Kazuyoshiでした。