今月初めに、例年より2ヵ月遅れて学校の歯科健診を行いました。
なんとな~くですが、
例年より歯牙にくっついている歯垢が多く
歯肉の腫れも目立っていたような気がしますし、
むし歯も多かったように思います。
生活習慣は身体に現れます。
口腔内の病気は、症状が出るにはかなりの時間差で現れますから心配ですね。
今月初めに、例年より2ヵ月遅れて学校の歯科健診を行いました。
なんとな~くですが、
例年より歯牙にくっついている歯垢が多く
歯肉の腫れも目立っていたような気がしますし、
むし歯も多かったように思います。
生活習慣は身体に現れます。
口腔内の病気は、症状が出るにはかなりの時間差で現れますから心配ですね。
随分と経験を得てきたなぁ~と思っても、
まだまだその本質の入り口にやっと立ったばかりなのだと
気がつくことがあります。
まだまだ浅い。
まだ見ぬ領域がありすぎる。
知らないから恐い。
知らないから恐くない。
知り始めたら恐い。
ちゃんと知っていれば恐くない。
知らないから面白さがわからない。
知り始めたら面白くなる。
知りすぎて面白くなくなる。でも面白い。
知れば知るほど、深く、つながり、広がっていく。
年齢を言った時に「若いね」と言われると嬉しいような悲しいような。
そんな気持、なんとなく分かるようになりました。
体内年齢が29歳と表示されようとも今年45歳になるのは事実です。
自分が20代の時に40歳以上の患者さんを治療していた時と
45歳になろうとする自分が40歳以上の方を治療する今とでは
治療に対する考え方がずいぶんと変わったように思います。
口腔内をきれいにしてみて状況を把握し
積極的な治療の介入が必要であった場合
いわゆるむし歯や歯ぐきの治療になると、
口腔内の状況によっては年単位で時間がかかることもあります。
そうなると負担が大きいですから、
日々きれいにし環境を整えておくということがとても有効なのです。
そうすると仮にむし歯があったとしても、経過観察で済んだり
通院回数が少なく終わる傾向にあります。
私はそれほど大変ではなかったですが
なんにせよ胃カメラ・大腸カメラを使用しての検査も簡単ではないです。
普段見えないところをきれいにしてみるので、
なにかあればすぐ分かりますから、非常に有効ですね。
口腔内は普段自分で見えているからなのか、
歯垢がたくさんついていても
むし歯があっても、歯ぐきが腫れていても、出血していても
困っていないからなのか、そのままにしている方が見受けられます。
もし、口の中を自分でも見ることが出来なかったとしたら?
口腔内検査をしてきれいにしてはじめて自分の口の中を目にし
むし歯を目にし、歯ぐきが腫れ、出血しているのを見たとしたらどうでしょう。
これはまずい・・・と思うのではないでしょうか。
普段からむし歯が見えて、歯ぐきも腫れていて、歯ブラシで出血もするけど、
「痛くないからまぁいいや」・・・ではないのです。
胃カメラは今まで鼻と口からと何度かしてもらってきましたが
遂にというかなんというか、先月、大腸内視鏡検査を経験しました。
「大変だよ~ つらいよ~」と周りに言われましたけど、
そうでもなかったと思います(個人の感想です)
さて、胃カメラも前日から食事制限をし、胃を空っぽにして検査しますが、
当然大腸カメラも腸を空っぽにしてキレイにしてみないとわからないわけです。
無症状であっても、キレイにしてみることで、
問題ないのか、あるのか。
潰瘍やポリープの存在がより分かりやすいわけです。
口腔内も同様です。
食事制限とまではいきませんが、キレイにしてみないことにはわからないのです。
一見きれいに見えても、実際にはそうではありませんので
歯垢や、歯石を除去しキレイにして確認することが重要です。
そうすることでむし歯がみつかることもあります。
その場合、程度によっては経過観察でしょうし、
リスクがあるようなら積極的な治療になることもあります。
口腔内をキレイにするには、歯科医師、歯科衛生士の手技により、
歯垢、歯石の除去を除去しなければなりませんので、
やはり非常に難易度の高いことをしているのだと改めて感じました。
美容室に行く・・・
こと男の私には縁遠いですが
近年は男性も美容室で髪をカットしに行きますよね。
美容室でおしゃれに髪をカットする。
ヘアスタイルというのは自由度が高く
おしゃれに変えられるし、新しい自分になる感じがします。
それに比べ
歯科治療は不可逆的な治療ですから、そうそう何度も被せ直すことは出来ません。
発育過程を経て獲得した口腔機能は
日を重ねていくごとに経年的に変化し続ける。
そこに手を加えて新しく変えるというのは無理があり限界がある。
簡単じゃないですね。
多くの人の口腔内はバランスが崩れたアンバランスな状態で
不完全な状態でありながらも
バランスがとられている。
年齢を重ねていくと
徐々にそのアンバランスなバランスをとれなくなっていくのだけど
アンバランスでも、症状が特にないまま経過する人もいれば
アンバランスなバランスがゆるやかに崩壊へ向かう人もいるし
一気に崩壊へ向かう人もいる。
最初から崩れすぎている人もいる。
口腔とは実に不思議だ。
寝る前にお酒を飲んでそのまま寝る
寝る前にスポーツドリンクを飲んで寝る
頻繁に飴を舐める
スナック類をよく食べる
よく炭酸ジュースを飲む
よく清涼飲料水を飲む
よく缶コーヒーを飲む
朝ごはんは食べない
ファーストフードやコンビニ弁当の頻度が多い
早食いだ
野菜はあまり食べない
炭水化物の食事が多い
濃い味付けが好き
歯は磨かない
糸ようじをしない
たばこを吸う
定期的な運動習慣がない
睡眠不足だ
ざっと思い付く乱れた生活習慣をあげてみました・・・
口腔内だけではなく、全身的によくない習慣ですね。
逆のことをすればいいのです。
「緊急性は低いが重要なこと」です。
生活習慣の乱れから身体・口腔内に症状として現れたときには
緊急性も高まり、重要度もより高まります。
コロナウイルス・・・ここまで引きずることになるとは
年の始めには誰も思わなかったのではないかと思います。
今後、どんな風に推移していくのでしょうか。
これから必要時以外にマスクを外すことは認められない世界になったりでもしたら
人の素顔をなかなか見られない世界になっちゃうのかも。
隠された口元はごくごく限られた人(お付き合いするパートナーとか、
結婚を前提とした人、結婚した人)しか見られない部分になってしまうのかも。
それと歯科治療時ですかね。
人に素顔を見せるのがとっても貴重な世になるのかもしれません。