口の中が日々の生活習慣に影響を受けるのは当然のこと。
歯科医師として、患者さんに口腔内の状態を伝え、
改善したほうが良い点を伝えますが
これまでの生活習慣で問題なかったのに
なぜ習慣を変えなければいけないのか
自分の中で問題ないと思って過ごしている日常生活に
口腔内が悪化していく原因があるとは認識しにくいんだと思います。
口の中が日々の生活習慣に影響を受けるのは当然のこと。
歯科医師として、患者さんに口腔内の状態を伝え、
改善したほうが良い点を伝えますが
これまでの生活習慣で問題なかったのに
なぜ習慣を変えなければいけないのか
自分の中で問題ないと思って過ごしている日常生活に
口腔内が悪化していく原因があるとは認識しにくいんだと思います。
火曜日の夜、スポーツニュースを見ていたら
野球の菊池雄星選手がベストナインに選ばれたと出ていましたが
あれなんか太った?かと思ったら
親知らずを上下左右4本同日に抜いたらしく
それで顔が腫れていたとのことでした。
親知らずを抜くと必ず腫れるわけではありません。
でも腫れることもあります。
親知らずの状態にもよりますし、個人差がありますね。
おそらく、今後メジャー挑戦にあたって
不安な要素は今のうちに消しておく・・・
というのもあったのかな??
長いシーズン通していくのに、親知らず痛くて当番できない・・・
というのは避けたいよね。
先月植えていたレタスです。
最初の頃は葉に虫がつき出ていた芽が一晩でなくなってびっくりしました。
そのレタス・・・結球しておらず生育もよくありません。
まぁ葉がありますから食べれますけど。葉が少ない・・・
生育環境が良くなかったんだと思います。
理想には遠い仕上がりですね。
手入れの問題もあるでしょうし、日当たりなのかな?植えた時期かな?
あとはサニーレタス。
こっちはわんさかなっていい感じです。
サニーレタスにとって生育環境がよかったのかな?
こうしてできた野菜は、農家だったらあとは
出荷の時まで品質を保つための維持管理をしっかりしていきますよね。
口腔内も似たようなもので、なるべくいい状態
理想的な状態に発育したほうが色々有利です。
出来上がってからのその後の維持管理も重要ですけど
きちんとした機能を獲得しないまま成人を迎えては不利なのです。
年齢が若いうちは現代の食生活上困ることは少ないと思うんですけど、
それでも色々と口の中のトラブルに見舞われやすい。
そして、もともとの維持管理が良くないと、
さらに年齢を重ねてからトラブルはより顕著に表れてくる。
いろいろと不利なのです。
困ったことに
口腔機能が低下していっているのに
つまり状態が悪くなっていっているのに
気にならない・・・
という状態の方が結構おられます。
いや、気にならないというより、
「それほど困っていない」のかな?
機能が徐々に低下していることに
気がつかないのだと思います。
困った困ったとなってくるのは
本来あるべきはずの機能をだいぶ失ってからです。
それからでは低下した機能を回復させることは困難なのです。
全国的にむし歯が少なくなったとよく言われますが
そうは言っても、時々小学低学年の
第一大臼歯崩壊を目の当たりにすることがあります。
私、泣きそうになるというか、なんというか。
これは歯一本の問題ではなく、
咬合・・・かみ合わせの崩壊につながっていくのです。
成長段階にもかかわらず、咬合が崩壊している。
これでは成人してからも良好な口腔機能を得ることが出来ないのです。
8020運動。
「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。
20本以上の 歯があれば、
食生活にほぼ満足することができると言われているからですね。
口腔内がしっかりしていると食が美味しくなるだけでなく、
健康で過ごせるということ。
歯がしっかり残っているのは
口腔内ケアに務めたからでもあると思いますが、
受賞されたみなさんのお顔をみると
みなさん、口を真一文字に閉じておられて
明らかな口呼吸、お口をポカンとあいている方はおられませんでした。
鼻呼吸に問題がなく、
口腔周囲筋や舌の働きも
きっとしっかりしているんだろうと感じました。
なので、歯並びやかみ合わせもきっといいんだろうと思います。
だから歯が残る傾向にあるのだと思います。
歯科領域において大切なのは
いかにbeseとなる理想的な機能を獲得するかだと思う。
理想的な骨格と
理想的な口腔周囲筋機能の獲得。
理想的な舌の働き、
鼻呼吸の獲得。
その上での理想的な歯列の獲得。
唾液の質や歯の質の問題。
そこに
生活リズム、食生活、口腔衛生状態、喫煙の有無、生活上のストレス
いわゆる生活習慣が積み重なって口腔内に現れてくる。
baseが問題。beseが大切。
歯磨きだけがすべてではありませんが、
歯磨きは口腔内の衛生状態を保つための基本事項です。
歯茎からの出血や腫れは「軽度」であれば、歯磨きをすることで改善します。
改善するまでにはそれなりに時間がかかります。
でも、改善した後続けないとすぐ戻ります。
怠けるとすぐ戻るのです。
人間の身体は続けなければ、すぐ戻ってしまうんですよね。
多くの方は「歯が痛い」とか「歯茎から血が出る」とか
「歯が欠けた」とか「何かできものが出来たのでみて欲しい」
「歯石をとって欲しい」
といった「主訴」・・・気になっていることがあって来院されます。
こういった「主訴」になる部分は、患者さんが気になっていることなので
治療に比較的移りやすいのですが
もともと主訴ではないもの、病気があるけれども
本人は自覚していない。というものがよくあります。
この「気になっていない」ものは
このまま放置すると後で
困ったことになり、その時を迎えてからでは
できることも限られてくるのです。
そうなる前に治療を開始しておいたほうが、有利であるということ。
それを説明し理解していただき治療へと進むことが
ムズカシイわけであります。
そしてその主訴ではないことが
今気になっていることの原因になっていることもあるわけで
それも理解していただくのがムズカシイことがあるわけであります。
治療すると治療後の痛みがでることもありますし、
治療することによって起こり得るリスクもありますしね。
表面は酸に比較的強いエナメル質ですが
内面の象牙質はエナメル質よりも弱いのです。
臨界ph、歯が溶け出すのは象牙質でpH6.0~6.2、
エナメル質でph5.5以下と言われています。
エナメル質にむし歯が出来て、それが内側の象牙質に達すると
表面のエナメル質はそれほど穴もないように見えるのに
中では見た目以上に広がっていることがあります。