安心

マウスガードは市販でも販売しているようで、比較的安価なため

そちらを購入し使用している方もおられるようです。

ですが、市販のものはお口の中に装着した際の安定性に欠け

咬み合せの調整もされていないため、横方向からの力により

顎の骨折につながることが懸念され、歯科医師からみるとおススメできません。

歯科医院で競技や個人のお口の中に合わせオーダーメイドで作成したほうが

安定性があり、また咬み合わせの調整もしてあるため

外力による怪我防止に有効なのです。

歯科医院でのマウスガード作成が安心です。

マウスガード

米沢の桜も散り始めて、やっと来たと思った春はあっという間に終わりですね。

昨日は野球の練習をしてきました。

そうそう、

近年ではマウスガードをすることが義務付けられているスポーツが増えてきました。

マウスガードを装着することは競技の質があがることにつながり、

さらには歯、口腔周囲の怪我防止にもつながります。

お口の健康はスポーツのパフォーマンスの維持・向上のためにも大切なことです。

指導者や保護者の方にもマウスガードの重要性を知っていただきたいですね。

絶え間なく

中高校生ともなると歯科を受診する機会は非常に少なくなる傾向にあるようです。

勉強に部活に自分の時間にと日常生活があり、

その中での優先順位が低くもなるのでしょう。

小学高学年まではむし歯はなかったけれど

中学3年生になって久しぶりに歯科受診したらむし歯が多数見つかった。

中学3年生まではむし歯はなかったけど

高校3年生になって歯科受診したらむし歯が多数見つかった。

そして、いずれも思っていた以上に大きく、深い。

というように、進学直前に来院し、

なかなか治療が終わらないということがままあります。

受診が途絶えやすい中学入学~中学卒業、高校入学~高校卒業の間に

歯肉炎という慢性炎症が持続したまま過ごし、

むし歯も自覚症状に乏しいまま進行していく印象です。

絶え間なく口腔管理をしておくことが大切です。

時間差

日々のお口の中の衛生状態に問題があっても

歯周炎やむし歯という形であらわれるまで、

数か月後、数年後、数十年後と時間がかかります。

「あとで症状が起こるなら今はいいや」

と思うかもしれませんが、

良好ではない衛生状態が続いていると

歯肉の腫れが強まったり歯の周囲の骨に影響してきたり歯に穴が開いてきたり

思っている以上に多数の歯を失うことにつながり

それらの症状があらわれてからでは

お口の中の健康は取り戻しにくくなります。

今、衛生状態を良好にし、続けることが重要なのです。

例えば こういう歯並び・咬み合わせ

前歯の前後的に挟むような咬み合わせ。

磨くのが難しいためむし歯にもなりやすく、歯肉炎にもなりやすいのですが

こういった咬み合わせは年齢を重ねていくと

咬む力により押し広げられるような力が働きます。

若いときは症状としてあらわれにくいですが

咬む力の影響により、不定期にしみたり痛くなったり

年齢を重ねると徐々に歯が傾いてきたり、

ある時急に折れたりといった変化がでるリスクがあり、

結果歯を抜くことにつながります。

健康で長く維持されるためには歯並び・咬み合わせが大切なのです。

必ずではない

親知らずは必ず抜かなければならないか?というと

必ずではありません。

親知らずが横向きに萌えており、むし歯になっていたり

さらに手前の歯にも悪影響を及ぼしている場合などは抜いたほうがよいです。

萌(は)え方やお口の中の衛生状態など個々の状況によって異なり、

衛生状態や咬み合わせの条件が整っていれば抜歯の必要はなく

80歳を超えてもきれいなまま維持されていることもよくあります。

萌えてくる時

下の顎で6歳前後に萌(は)えてくる第一大臼歯、

12歳前後に萌えてくる第二大臼歯。

これらは萌えてくる時に、痛みや腫れを引き起こすことがあります。

多くは萌えてくる時に起きる生理的な範囲の痛みです。

ただ、お口の中の衛生状態によっては

食事が困難なほどの痛みや腫れになることもあります。

「親知らずが萌えてきた」と勘違いされる保護者の方もおられますが、

多くは親知らずは20歳以降といったところでしょうか。

早い方で18歳くらいで親知らずが出てきている方も時々おられますね。

STOP 歯肉炎!

歯肉炎があるとなぜよくないのか?

それは成人以降に歯周病に移行する恐れがあるからです。

早い段階で改善に努めておくことが有効です。

防ぐためには

歯冠破折や歯根破折をなるべく防ぐためには

神経をとるようなむし歯にならないこと。

なので、まずはむし歯にならないこと、治療を中断しないことが肝心です。

そして負荷がかかりやすいような歯並び・咬み合わせではないこと。

これには個体差がありますが、歯並び・咬み合わせが良い方が有利です。

矯正治療という選択肢もあります。

学童期のちょっとした歯並び・咬み合わせの不正が

年齢を重ねると大きな問題になります。

「今、困っていないから」「なんでもないから」と気にされない方が多いですが

タイミングも様々ですが、問題が大きくなる前に改善していた方が有利です。

とにかく口腔内をきれいにしておくこと。

歯並び・咬み合わせがよいこと。

これが重要なことです。

耐えて

ここも相当な量の雪が積み重なっていたかと思われます。

それでこの柵も歪んでいるのでしょう。

歯も相当な力がかかっており、

人生という年月を過ごしていく中で

たわみ、すり減り、ヒビが入り、それでも耐えて、

耐えれなくなると割れます。

歯にも毎日相当な負荷がかかっているのですよ。