普通

普通の食生活をしているといってもよくよく話を伺うと、

我々歯科医師からすると思いがけない食生活だったりすることがあります。

普通に歯みがきしているといっても

客観的にみて普通に磨けていないことも多いです。

それぞれが同じような似たような日常生活を過ごしているのですが

それぞれの生活習慣は異なるのです。

普通といってもそこには多種多様な生活習慣があるのです。

酷使

ずいぶん前にも似たようなこと投稿しましたが

100キロという長い距離を走るとなるとかなりのカロリーを消費するため、

給水所では水分だけではなく食料も食べることが必要です。

およそ5キロごとに何か食べたり飲んだりするため

胃腸も酷使され、当然口の中も酷使されます。

自分の経験の中では後半60キロも過ぎたあたりからだったでしょうか、

歯の口蓋側(歯の内側のことです)が妙にしみるようになったのです。

これは完走するまでの10数時間の間に頻繁にスポーツドリンクを飲み、

塩分、糖分を含んだ飴をなめたり、

その他の食事をとり続けるために短期的に起こる酸蝕、知覚過敏でしょう。

完走後も数日しみるのですが、その後日常の食生活に戻るとしみなくなります。

何をどのように、どのような頻度で飲食するかで変わってくるということです。

日曜日が終わります。

今日は銀河100キロマラソンの日で、

知り合いがエントリーしていたのですが

どうだったでしょうか。

きっと今頃は足も腰も身体中が痛みに襲われて

走りきるために食べたり飲んだりして胃腸も疲労していることでしょう。

そして明日は診療。

お疲れ様でした~。

歯と口の健康相談と無料健診

診療後、すこやかセンターへ向かい

歯科医師会で毎年行っている事業に顔を出してきました。

歯科医師一人では出来ないことも

会として集まって地域のために出来ることがたくさんある。

やっとわかってきました。

私はほんとに顔を出してきただけです。

正しく 定期的に

統計にもあるように、小学生~中高生のむし歯が減っていることを実感する日々です。

ですが一方では、20代の方ではむし歯ができはじめ、

中高年では治療した箇所が再びむし歯になっているケースが多く、

口の中の環境によっては、数か月でむし歯の再発を繰り返しています。

その場合、お口の中の衛生状態が良好ではないことがほとんどで

さらに年齢を重ね、食生活、生活習慣の影響、唾液の分泌量の減少などの影響から

より急激に変化するように感じます。

早い段階で正しい歯みがきを身につけ、口腔ケアに取り組み

定期的に歯科で歯科医師、歯科衛生士による口腔ケアを受けておくことが大切です。

歯肉炎を予防しよう

小学生~中高生の若年層のむし歯はかなり減っていますが、

歯肉炎は十分な減少がみられていないという統計が出ています。

自覚症状に乏しいため、気がつきにくいのですが

早い段階で改善しておくことが望ましいです。

若年層で歯肉炎があると何がいけないのか?

それは年齢を重ねて20代以降に歯周炎に移行していく可能性が高まるからです。

歯周炎は歯を支える周囲の骨を失うため、歯が抜ける原因となります。

歯周炎を抱えることになると、日常生活において

急に腫れる、痛い、が長期的に不定期に起こるようになり

口の中の健康を保つことが難しくなります。

また歯周炎は他の生活習慣病との関連も指摘されています。

若いうちからお口の中の衛生状態を良好にしておくことが大切です。

役目

12歳児を対象とした永久歯の一人当たりの平均のむし歯数(喪失歯及び処置歯数含む)

ですが、2021年には0.63本と過去最低となっています。

つまり、12歳児において

現在むし歯、過去にむし歯で失った歯、治療した歯が一本に満たないということです。

むし歯はかなり減少し、現代社会においてむし歯があるお子さんはほとんどいません。

喜ばしいことですね。

ですが、全体的に多くのお子さんがむし歯がない一方で、

一人で複数本のむし歯を抱えているお子さんがおられます。

どのようにして減らしていくかが歯科界の役目ですね。