年齢を重ねた際に、ご自身の奥歯がある方。
失っていてもブリッジなどで補っている方。
多数失っていても義歯を適切に使用している方。
失ってそのままにしている方。
当然ながら口腔機能がまったく違います。
ひいては全身的な健康面にも関わってきます。
お口の中の状況に合わせ、
適切なタイミングで治療しておくことが有効です。
山形県 米沢市 笹生歯科医院 院長 Kazuyoshiでした。
今の何でもないように思える生活習慣と口腔内衛生状態が
5年、10年、20年先の未来の健康に繋がっている。
そんなことわかっていると思いますが
歯科医師から見て、今の問題とこれからのリスクの指摘があっても
現時点で困っていると感じなければ
治療の必要性を感じにくく、悪化する前に治療を開始しようとか
また予防しようなんて思うのは難しいのかもしれません。
起きてもいない数年から十数年先のことより、
「今大丈夫だから」が基準になるのは仕方ないですね。
とは言っても、やはり患者さんのために
今の状態とそれが今後なにを引き起こすのか?
お伝えすることは大切だと思います。
山形県 米沢市 笹生歯科医院 院長 Kazuyoshiでした。
下の顎は、関節窩に嵌り込んで、顎の関節をなしています。
この関節窩で下顎骨が回転・滑走することで、口が開いたり閉じたりしています。
口を開けた状態から閉じていくと、
上下の歯が当たって、それ以上口を閉じることができなくなります。
歯があるから高さが決まるわけですね。
この咬み合わせの高さを咬合高径(こうごうこうけい)と言います。
咬合高径が高いと、奥歯で咬んでも上下の前歯が開く開咬。
どちらかというと面長の顔の印象です。
咬合高径が低いと、前歯の咬み合わせが深い過蓋咬合。こちらは小顔の印象です。
例えば上の歯が全く無い場合、口を閉じても上下の歯が当たる箇所がなく、
潰れたようなギュっっと閉じた状態になります。
咬合高径がどうなっているかが顔の印象に関わっています。
山形県 米沢市 笹生歯科医院 院長 Kazuyoshiでした。
オーラルフレイルは
Ⅰ.口の健康への意識の低下
Ⅱ.口のささいなトラブルの連鎖
Ⅲ.口の機能の低下
Ⅳ.食べる機能の障害
と4つのステージで進行していくと考えられており
Ⅲの「「口の機能の低下」までであれば
適切な治療により回復が期待でき
Ⅳへ進んだ場合は
不可逆的な口腔機能の障害 に陥る傾向にあるそうです。
ですので、若年層のうちから口腔内を管理しておくことが肝要です。
山形県 米沢市 笹生歯科医院 院長 Kazuyoshiでした。
口腔機能の衰えが身体的機能の低下につながり、
また身体的機能の衰えが口腔機能の衰えにつながっています。
そこで口腔機能を評価する機器があります。
「舌圧測定器」と呼ばれるもので、バルーンを舌で上あごに押し付けて
舌の力を測るというものです。
舌圧(ぜつあつ)とは、
舌と上あご(口蓋)の間で食べ物を押しつぶす力のことです。
食べる、飲み込む(摂食嚥下機能)、発音、呼吸にかかわっています。
舌の力の衰えを防ぐため、口腔体操を行ってトレーニングもします。
口腔機能の衰えは身体機能の低下に繫がりますので
今のご自身の状態を知り、口腔機能低下防止に取り組むことが
健康維持につながりますね。
山形県 米沢市 笹生歯科医院 院長 Kazuyoshiでした。