これ以上歯を失いたくない。
そう考えるのも当然だと思います。
ですが、状況によっては不可能なことがあり、
今まで無茶をして残してきた歯の場合、無茶を重ね残しても
周囲の歯にも悪影響を及ぼし、いい結果は得られません。
ですので「歯を抜く」ことを適切に行うことも必要なのです。

抜歯につながる機会を少なくするためには日々の正しく適切な歯磨きが大切ですよ。
中高校生ともなると歯科を受診する機会は非常に少なくなる傾向にあるようです。
勉強に部活に自分の時間にと日常生活があり、
その中での優先順位が低くもなるのでしょう。
小学高学年まではむし歯はなかったけれど
中学3年生になって久しぶりに歯科受診したらむし歯が多数見つかった。
中学3年生まではむし歯はなかったけど
高校3年生になって歯科受診したらむし歯が多数見つかった。
そして、いずれも思っていた以上に大きく、深い。
というように、進学直前に来院し、
なかなか治療が終わらないということがままあります。
受診が途絶えやすい中学入学~中学卒業、高校入学~高校卒業の間に
歯肉炎という慢性炎症が持続したまま過ごし、
むし歯も自覚症状に乏しいまま進行していく印象です。
絶え間なく口腔管理をしておくことが大切です。
歯冠破折や歯根破折をなるべく防ぐためには
神経をとるようなむし歯にならないこと。
なので、まずはむし歯にならないこと、治療を中断しないことが肝心です。
そして負荷がかかりやすいような歯並び・咬み合わせではないこと。
これには個体差がありますが、歯並び・咬み合わせが良い方が有利です。
矯正治療という選択肢もあります。
学童期のちょっとした歯並び・咬み合わせの不正が
年齢を重ねると大きな問題になります。
「今、困っていないから」「なんでもないから」と気にされない方が多いですが
タイミングも様々ですが、問題が大きくなる前に改善していた方が有利です。
とにかく口腔内をきれいにしておくこと。
歯並び・咬み合わせがよいこと。
これが重要なことです。