口唇を閉じる

食べ物を食べるということは

1.食物を口の中に取り入れ、咬んで食塊形成が開始され、

2.食塊が上あごと舌の間に保持され、

3.舌の上に保持された食塊が咽頭へ送られる

という一連の流れ。

 

食物の固さや大きさ・形状によっては口唇は多少開くこともありますが、

口の中に運び込まれてから、唇は基本的にリラックスし閉鎖しているのです。

 

食べ物を口の中に運び、アムッと口唇を閉じ、咀嚼し、飲み込む。

 

この際、口唇を閉じず(閉じることが出来ずに)に食事している方。

口唇を閉じて食事するには、鼻呼吸が獲得されていないと難しいのだと思います。

 

口呼吸は風邪をひきやすい、インフルエンザに罹りやすいと

以前からよく言われています。

口を開けていると無防備になるということですね。

山形県 米沢市 笹生歯科医院 院長 kazuyoshiでした。

緊急性は低いが重要なこと 鼻呼吸を獲得する

重要なこと 筋の働き

緊急性は低いが重要なこと 骨格 その2

それぞれ個々に骨格の違いはありますが、

横から見たときの顔立ちはざっくり分類するとこういうタイプに分けられます。

上下顎の前後関係が長期的な口腔機能の維持に差をつけます。

多くは遺伝的要因に左右されると考えていますが、

自分がどのタイプなのか知っておくことも重要だと思います。

一番バランスがとれていると考えられるのは

中顔型(メジオ)の上下の顎のズレが少ないタイプと考えています。

山形県 米沢市 笹生歯科医院 院長 kazuyoshiでした。

緊急性は低いが重要なこと 骨格

次の行動変容

「歯科へ通う」という行動変容ができたら

今度は自分自身の生活習慣の行動変容でしょう。

例えば、歯科医院で歯磨き指導を受け、

磨けいていると思っていた自分の歯磨きの仕方では磨けていない、

正しくないと認識できたら

指導受けたことを実行に移し、続けること。

頻繁な間食があるのならやめる

頻繁な清涼飲料水の摂取があるのなら、飲むタイミングや量を変える。

喫煙しているのなら禁煙する。

自分の生活習慣に問題があるかないかは自分では認識しにくいです。

客観的に見直すことが必要です。

山形県 米沢市 笹生歯科医院 院長 kazuyoshiでした。

歯科医院へ通院するということ

いざ、歯科医院に通院するとなると

自身の生活リズムの中に歯科に通院し、治療する時間を作る必要があります。

しかも、歯科はなかなか一度で終わらないし、

気になったことがあったけど、もうなんともない。

学校や仕事、生活リズムを変えてまで

積極的に通院する気にはなれない、そんな感じかと思います。

ですが、歯科疾患、いわゆるむし歯となると自然治癒はありません。

むし歯が増え、歯肉も腫れ、歯が動き、

咬み合せが大きく変化し、どうにもこうにもならなくなってからでは

より治療回数や期間がかかります。

日々、自身でキレイにしつつ、違和感がなくても口腔のチェックを受けるか。

違和感があるな・・・・と感じ始めていても時間を作らず

ある日、痛みが激しくなり、これではまずい・・・と行動を起こすのか。

どの段階で行動を起こすかが 鍵となるのかと思います。

 

早めに受診し、問題を見つけ、問題ないのなら定期チェックで終了。

問題があるのなら、それを認識し治療を開始。

口腔内の問題は複雑ですが、現段階での口腔内を再建できたら、

繰り返さないように安定した状態を維持するために行動する。

まずは歯科に通うという行動変容が重要な要素の一つなのだと思います。

山形県 米沢市 笹生歯科医院 院長 Kazuyoshiでした。

感覚の低下

口腔内に歯垢がべったりとくっついた状態、食渣が残った状態は

長い時間をかけ口腔の崩壊へと繋がっていく原因の一つです。

口腔内のトラブルが多い方の傾向として

口腔内に歯垢・食渣が多く残っていても気にならない。

気にならないというよりは、

むしろ多く残っていることにさえ、気がついていないようです。

 

キレイにしていた方が口腔内を長期的に維持しやすいです。

 

口腔内に食渣が残っていれば、それを違和感として感じ取れるはずですが

感じ取れないのは口腔内の感覚の低下,

口腔機能の崩壊の始まりなのではないかと思います。

きれいな状態を知っておかなければ、

衛生状態が良いのか悪いのか認識が出来なくなるのです。

山形県 米沢市 笹生歯科医院 院長 kazuyoshiでした。

タイムラグ

若年層でみると、確かにむし歯は減っているとは思います。

ですが、口腔内の衛生状態はそれほどよくないです。

むし歯という点では若いうちはそれほど問題が見えてこないかもしれません。

 

でも、その生活習慣と衛生状態のままで年齢を重ね

口腔機能が低下し始めたときに

歯周病と咬合の問題と、

その頃からむし歯で困ることが増えてくるのではないかと思いますし、

実際そうです。

今の生活習慣と今の衛生状態が

口腔内にトラブルを起こすまでは長期的なタイムラグがあります。

山形県 米沢市 笹生歯科医院 院長 kazuyoshiでした。

いろんな要因

「むし歯」ですが、ザックリいうと

「歯」と「細菌」と「糖分」がそろっている時間が持続すると

「むし歯」になりやすいです。

ですので、一つは歯を磨き、衛生状態をよくすることが重要です。

ただし、歯を磨くだけで「むし歯」「歯周病」にならないという訳ではありません。

その他の要因が複合的に重なり合っているからです。

個人要因として「唾液の性質や量」「歯の質」「口呼吸」

「骨格や咬み合わせ」「喫煙の有無」「などが関わってきます。

歯周病もこれらが大きく関わっています。

 

そして視野を広げると流通する食品や保健医療などの生活環境要因も関連します。

様々な要因が複雑に絡み合っているのです。

山形県 米沢市 笹生歯科医院 院長 kazuyoshiでした。

 

⇒ ⇒  歯磨きだけではない

⇒ ⇒  絶妙なバランス

その後

慢性疾患である歯周病は

一時、歯科医院を受診して歯垢や歯石を取ったからといって

それで終わりなのではありません。

 

歯科医院を受診し、歯科医師の診断のもと、治療を開始することも重要ですが

口腔衛生環境を変える意識を高め実行し、歯科医師による再評価を受け、

長期的に、生涯通じて自身による適切な口腔内清掃が必要ですし、

自身の生活習慣を見直し、改善することが重要です。

そこが一番難しいのだと思います。

 

体重を落とすためにジムに行った。そこまではいいのですが

食事は見直さない。改善もしない。自分での身体の管理はしない。

だと、なかなか難しい。

行ったその後にどうするかが、大事だと思います。

山形県 米沢市 笹生歯科医院 院長 Kazuyoshiでした。

難易度が高くなる

歯科治療はただ削って埋めているだけでしょ。

被せているだけでしょ。

安易に、簡単に、終わると思っている部分も今だにあるようです。

軽度のものであればそういうこともありますが、

治療を重ねるごとに、

年齢を重ねるごとに

いろんな面で難易度が高まり大変なのです。

 

ただ削っているだけ、被せているだけ。

そこから抜け出さないと、いつまでもその繰り返しです。

山形県 米沢市 笹生歯科医院 院長 Kazuyoshiでした。

やっかい

口腔内疾患のやっかいなところは

初期のころはそれほど困らない・・・ということだと思います。

その時点で生活習慣の改善の必要性や

治療の必要性を説いても

困ってないからまぁいいや、なのです。

 

そこから状況が変わり困った状態になって

程度が中程度以上に進めば、治療は初期のように進みませんし、

生活習慣もそう簡単に変えられないし、何が悪いのか自己認識しにくい。

困ってからだと改善が難しくなるのです。

山形県 米沢市 笹生歯科医院 院長 kazuyoshiでした。